Snow Love. ~大好きなキミへ~


優くんはどこまでも優しいね。


私たちが初めて出会ったあの日から、ずっと優くんの優しさは変わらないまま。


私がつらい時は黙ってそばにいてくれて、泣きたい時は気の済むまで泣かせてくれて。


泣いた後は……その明るさで、何度だって笑わせてくれた。


暗闇の中でもがいていた私を、光のある場所へ連れだしてくれた。


そんなキミに、私ができることはなんだろう。


そう考えた時、私の脳裏にあることが浮かんだ。


……ねぇ、優くん。


私、本当に優くんが大好きだよ。


好きで好きで、大好きなんだよ。


でもそんな私の“大好き”が、優くんを苦しめちゃうんだよね。


だから私、決めたよ。


優くんが私を泣かせたくないように、私も優くんを泣かせたくないから。


だから私は私の全てで、最高の幸せをキミに送ります。


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