Snow Love. ~大好きなキミへ~


───キーンコーンカーンコーン。


HRの終わりのチャイムが、虚しく廊下に響き渡った。


その瞬間、私たち3人の顔が真っ青に青ざめたのは、いうまでもない。


きっと私たちの顔は、生きた心地のしないような顔をしていたことに間違いないだろう。


そして…………


「田中ー!篠原ー!村上ー!」


あぁ………終わった。


学年主任の先生の耳をつんざくような、
怒声。


それとほぼ同時に目に映った、指導科担当の怖いと有名な先生。


すごい剣幕でこっちへと向かってくるふたりの先生を見て、私はもうダメだと悟った。


他のふたりも私と全く同じことを思っていたみたい。


光莉ちゃんも愛花ちゃんも怯えた顔で、
口をキュッと固く結んでいた。


私たちはその後………想像通り、地獄の指導室へと連れ去られてしまった。


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