Snow Love. ~大好きなキミへ~


それから少し歩いていると、右手側に塗装の剥げた下駄箱が見えてきた。


私は、一歩一歩下駄箱に向かって足を進める。


そして私は自分の下駄箱ではなく、3年の“坂本”と書かれている下駄箱の前に立った。


そっと一回優くんの下駄箱に触れると、私はスクールバックの中から一通の封筒を取り出す。


その水色と白のストライプ柄の封筒を優くんの下駄箱にそっと入れると、私はゆっくりまぶたを閉じた。


そして、優くんに届くように願う。


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