Snow Love. ~大好きなキミへ~


それから1時間30分。


「じゃあ、もう二度とこのようなことがないように気をつけなさい」


私たちはようやく、あの長ったらしい説教から解放された。


指導室を出て帰ろうとしている3人の前に立っているのは………まだ怖い顔をした7人の先生。


「明日までには反省文と追加の課題をしてくること。…………分かったな?」


7人の先生の中でも一番怖いとみんなに恐れられている指導科の小林先生が、私たちにくぎを差す。


「は、はい。分かりました」


恐ろしさのあまり、声が完璧に上擦っている光莉ちゃん。


愛花ちゃんはあの無駄に長ったらしい説教に疲れ果てたのか、もうぐったりだ。


私たちは7人の先生の厳しい視線をひしひしと背中に感じながら、学校を後にした。


< 24 / 353 >

この作品をシェア

pagetop