Snow Love. ~大好きなキミへ~


ー優くんへー


突然の手紙でごめんなさい。


びっくりさせちゃったよね?


だけど、どうしても優くんに
言わなきゃいけないことがあって、
手紙を書くことにしました。


まずは私の話を聞いてください。


私たちが初めて出会ったのは、
とても寒い冬の日だったね。


ひとりぼっちで泣いてた私を、
優くんが助けてくれたんだよ。


今でも昨日のことのように覚えてる。


本当に本当に、嬉しかった。


誰かに助けられるなんて、
もう二度とないことだと思ってたから。


泣きたいくらいに、
その優しさが嬉しかったんだ。


だからかな。


今までずっとずっと自分の中に
閉じこめてきたお母さんのことを、
優くんに話そうと思ったのは。


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