Snow Love. ~大好きなキミへ~


もしかしたら、
嫌われちゃうかもしれない。


最低なやつだなって、
思われちゃうかもしれない。


だけど、あの時の私は、
優くんに話を聞いてほしかった。


優しくて力強くて、
全部を包み込んじゃうような、
そんな顔で笑う優くんに、
どうしても聞いてほしいと思ったの。


私のせいでお母さんが亡くなったこと。

梨乃から“ママ”を奪っちゃったこと。


優くんは途中で逃げ出すことなく
真剣に私の話を聞いてくれた。


そして、私と一緒に泣いてくれたよね。


“生きろよ”って。


この言葉が、
どれだけ私の救いになったことか。


優くんは知らないでしょ?


私、今でもこの言葉に
すごく支えられてるんだよ。


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