Snow Love. ~大好きなキミへ~


「もう、疲れたよ………」

「本当だよね。先生たちがすごく怖かったから、ずっと冷や汗かいてたよ」

「私も!あれは怖かった………」


駅までのたった1分の道のりを、できるだけゆっくりと歩く私たち。


うん、あれは確かに怖かった。


どの先生もみんな、鬼のような顔してたし………思い出しただけで怖い。


「ってかさ、課題多くない?」

「あ、私も思った。反省文もあるしね。
でもさ、今日は授業っていう授業はなかったから、追加の課題しかないよ」


あ、そっか。今日は始業式とHRしかなかったから、他の授業の課題はでてないんだ。


「いや、でもさ。さすがにプリント15枚
って、多すぎでしょ………」


どんよりした表情で呟く愛花ちゃん。


「…………だね」


勉強熱心の光莉ちゃんも、今回はプリントの多さにびっくりしてるみたいで、いつものような元気がない。




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