Snow Love. ~大好きなキミへ~


それからの俺は、陽乃とちゃんと話がしたくて、ほぼ毎日陽乃の教室へ行った。


だけど教室から出てくるのはいつも陽乃じゃなくて、陽乃の友達ばかり。


廊下や食堂で会っても、陽乃は目をあわせてくれるどころか、俺に背を向けるようになっていた。


全部、全部。


俺が悪いと分かっているのに、そんな陽乃を見るたびに俺の胸はズキズキと音をたてて痛む。


それが陽乃への罪悪感なのか、悲しさや寂しさなのかは俺自身にも分からない。


だけど……陽乃に笑顔を向けてもらえないことがどうしても嫌だと思う自分がいた。


でも、無理に話しに行ってもまた陽乃を傷つけるだけ。


そう思うと、もうこれ以上陽乃に話しかけないほうがいい。


俺と陽乃の距離は、出会う前……いや、ふたりが出会う前以上に離れていった───。


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