Snow Love. ~大好きなキミへ~
ただ、ひとつだけ分かること。
お母さんが、私になにかを伝えようとしているってこと。
「………の、…ひ……の、………陽乃?」
「……っ、あ……ごめん。話聞いてなかったや……」
「……大丈夫?陽乃」
「えっ……なにが?」
「お母さんの夢、また見てるんじゃないの……?」
「……」
どうしてこのふたりには、私の考えてること全部が分かっちゃうんだろう。
不思議だよね。
何も言ってないのに、私の気持ちがふたりには伝わっちゃうんだから。
「……何も言わないってことは、そうなんだよね……?」
光莉ちゃんのその問いかけに、私は小さく頷いた。
その拍子に、私の瞳から我慢していたものが一気に溢れだす。