Snow Love. ~大好きなキミへ~
「…………頑張ろうね………」
私自身も気分が落ちてるせいか、そう言ってあげることしかできなかった。
気付けばもう、目の前に姿を現した駅。
「あ、駅だ。じゃあ私、行くね?」
3人の中で電車通学は私だけ。
光莉ちゃんと愛花ちゃんはふたりとも、
徒歩通学なんだ。
っていっても、ふたりが帰る方向は全く違うんだけどね。
「分かった。また明日ねー」
「バイバイ、陽乃」
笑顔で手を振るふたりに私も手を振り返してから、私は駅のホームへと急いだ。