Snow Love. ~大好きなキミへ~

「ただいまー」


私のスクールバックの中にある15枚のプリントと反省文のせいで、私の気分は最悪なほどに落ちている。


そのせいで、今日はいつもより声が暗くなってしまった。


………お腹空いたな。


ふと空腹を感じて、家の玄関に置いてある時計に目を移すと………


「え!?2時10分!?」


時刻はもう、お昼の2時を回っていた。


「…………あ!」


ここでようやく私は、あることに気付く。


「梨乃(りの)!」


ローファーを脱ぎ捨て、スクールバックを玄関に放り投げ、ぐるぐる巻きになっていたマフラーを適当にはずしながら、
私はリビングの扉を開いた。


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