Snow Love. ~大好きなキミへ~
「陽乃、悩みごとー?」
光莉ちゃんに続くように、愛花ちゃんも私の目の前に腰を下ろした。
「ちょっと、進路のことでね……」
そう言いながら、私は机の中をゴソゴソしてクリアファイルを取り出すと、その中に挟まっていた白い紙を引っ張った。
紙の上の方には、『進路希望用紙』と書かれていて、提出期限の日付は今日の日付を指している。
「まだ、何がしたいか全然決まってないんだよね……」
「あー、進路のことか……。陽乃はまだ目指したい職業とかないんだ?」
「うん……。光莉ちゃんと愛花ちゃんは、進路のこととか将来の夢、決まってるの?」
私がそう聞くと、
「はいはいはい!」
って愛花ちゃんが元気よく手を挙げた。