Snow Love. ~大好きなキミへ~
「私、看護師になりたい!」
「え、愛花、看護師になりたいの?」
「うん!私こう見えて小さい頃、体がすごく弱くてさ、病院によく入院してたんだ」
「え、本当に?」
「本当。で、お母さんやお父さんがお見舞いにこれない時ももちろんあって、その時は心細くて病室で泣いてた。でもね、そんな時は毎日交代で看護師さんがきてくれて、ずっと私の手を握っててくれたんだ」
愛花ちゃんは目尻を下げながら、その時のことを懐かしむように優しく微笑む。
「だから私、将来はあの時の看護師さんのような看護師になるって決めてる。私もたくさんの人に元気をあげて、笑顔にしてあげたいなって思うから」
「………ちゃんと自分の夢持ってるんだね。愛花はやっぱりすごいよ」
光莉ちゃんが愛花ちゃんを尊敬の眼差しで見つめると、愛花ちゃんが顔を真っ赤にしながら笑った。