Snow Love. ~大好きなキミへ~
タイトルのところに文字が書いてあったけど、遠くからだったから上手く見えなかった。
そんなアルバムをぼんやり眺めていると、お母さんがアルバムを本棚の一番奥にしまう。
………?
その行動に、私は変な違和感を覚えた。
夢の中の私はお母さんに、そしてその本棚に、一歩一歩近づく。
もう少し、もう少し。
あ、もう届く。
そう思って精一杯、本棚に向かって手を差し出したその時。
急に体がふわっと浮かんで、まぶたが自分の意思と関係なく閉じた。
そして────。
「……っ、はぁ」
重苦しいまぶたを開くと、そこはもう自分の部屋で。
毎朝見る光景が、目線の先には広がっていた。