Snow Love. ~大好きなキミへ~


本当に悔しくて悔しくて、私の瞳からはポタポタと涙がこぼれ落ちた。


「白瀬くん、知ってる……?愛花ちゃんがどれだけ白瀬くんのこと見てきたか」

「……」

「部活の時、準備でけがをしたマネージャーのために絆創膏をもらってきた。放課後、休んだ友達のためにノートをもうひとつ作ってあげてた。……帰り道、迷子になって泣いてた子供を助けてあげてた」

「……なんで、それ…」

「全部全部、愛花ちゃんが教えてくれたことだよ。“今日も白瀬のいいとこ見つけたんだ”って、嬉しそうに私たちに話してくれたことだよ」


私はそっと愛花ちゃんに目を向ける。


そして顔をぐしゃぐしゃにして涙を流してる愛花ちゃんに、優しく微笑む。


「……愛花ちゃんはいつもかっこよくて、頼りになるお姉ちゃんで。悩んでばっかりの私を、ずっと支えてくれた。こんな私を友達だと言って、仲良くしてくれた。光莉ちゃんも同じだよ」


いつも私のそばにいてくれてありがとう。


そんな気持ちでいっぱいなの。


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