Snow Love. ~大好きなキミへ~
「私、本当にふたりが大好きなんだ。優しくて家族みたいなふたりのこと、心から大切に思ってるんだ」
私は白瀬くんを見上げながら、はっきりとそう言った。
そしてそっと笑う。
「だから、私の友達を……私の“親友”を。少しでも傷つけたら、絶対に許さないよ」
光莉ちゃんと愛花ちゃんの腕を掴むと、そのまま校門の外に向かって走りだす。
「え、ちょ……っ、陽乃!?」
驚いているふたりの言葉も無視して、私たちは駅までやってきた。
「……っ、はぁ、はぁ」
肩で息をする私たち。
「あははっ……」
何があったのか、愛花ちゃんが急に大きな声で笑いだした。
「あ、愛花ちゃん……?」
「もう……陽乃、なにやってんの」
「え……」
もしかして、愛花ちゃん怒ってる……?
私が勢いあまってあんなこと言っちゃったから、怒らせちゃったかな……。