Snow Love. ~大好きなキミへ~
心配になって愛花ちゃんの瞳をそっとのぞき込むと、愛花ちゃんはそんな私に気付いたのか、優しく笑った。
「陽乃、かっこよすぎでしょ」
「愛花ちゃん……」
「そうそう。気付いたら陽乃、私の隣からいなくなってて、白瀬くんにスクールバック投げつけてるんだもん」
「……ごめんなさい」
「なんで謝るの。陽乃はいいことをしたんだよ?私、陽乃のこと見直しちゃった」
そう言って、光莉ちゃんは私を甘やかすように頭をポンポンと撫でてくれた。
「それに私、すごく嬉しかったんだから。陽乃が私たちのこと、“親友”って言ってくれたこと」
「あ、それ、私も嬉しかった!やっと陽乃と親友になれたんだって」
ふたりの視線が、私を優しく見つめる。