Snow Love. ~大好きなキミへ~
この後に待ち受ける事実を知るのが怖くて怖くて、体が意味もなくカタカタと震えた。
「えっと……」
なかなか次の言葉を言えない私。
代わりに次々と溢れてくるのは、恐怖と不安の入り混じった大粒の涙。
だけど、いつまでも“子供”という立場に甘えてちゃいけないよね。
怖がってたって、泣いてたって、何も分からないんだから。
私はお父さんに待っててと一言だけ言い残して、2階へと向かった。
そして“あるもの”を抱えて1階へと戻る。
「これ……」
差し出したのは、一冊のアルバム。