Snow Love. ~大好きなキミへ~
年が明けて、今日はもう新学期。
光莉ちゃんと愛花ちゃんにお母さんのことを全て話すと、ふたりは笑顔で私のことを抱きしめてくれた。
嬉しそうに、頑張ったねって、言ってくれた。
そして、あのクリスマスの日に決めた決意のことも、全部包み隠さずふたりに話した。
「陽乃……もう放課後だよ。校門の外に橋本くん呼び出しといたから、行っておいで」
光莉ちゃんが、緊張でガチガチに固まっている私の背中を押す。
「陽乃、大丈夫。大丈夫だよ。自分の思ってること、正直に伝えてくるんだよ」
そして愛花ちゃんは、私の頭をポンポンと軽く叩いて、きゅっと目尻を下げた。
「……ありがとう、ふたりとも。私、行ってくるね」
もうそろそろ、けじめをつけなきゃいけないよね。
自分の想いを、全部全部、伝えるんだ。
私はふたりに小さなガッツポーズを向けてから、校門を目指して歩きだした。