Snow Love. ~大好きなキミへ~
私は好きな人がいるって断ったのに、橋本くんにはそんなこと全然通用しなくて。
悲しい顔をするどころか、橋本くんはとても自慢げににかっと笑った。
そんな笑顔に、私の心はほんの少しだけドキッと高鳴ったんだよ。
「陽乃と一緒にいればいるだけ、もっと陽乃のこと大好きになった。やっと呼べた名前も、ずっと言い続けてた“大好き”も。いつ、陽乃にやめてって言われるんだろうって、本当は怖かった」
橋本くんは私から目を逸らすと、視線をオレンジ色に彩られた空へと向ける。
「でも陽乃は、嫌がりながらも俺のことは否定しないでいてくれたよな。俺、たったそんだけでめちゃくちゃ嬉しかったんだよ」
「橋本くん……」
「陽乃の過去を知った時にはびっくりしたけど、最低だとは思わなかった。それどころか、俺が陽乃を守りたいって、闇から救い出してやりたいって、思った」
3度目の告白は、私が橋本くんに過去を打ち明けた時。