Snow Love. ~大好きなキミへ~
そんなふたりを纏う優しい何かに押されるように、私はまた話を再会させる。
「あの、ね。優くんに感じるドキドキは、何て言うのかな。すごく苦しくて恥ずかしくて、……んー」
「大丈夫だよ、ゆっくりで」
「……うん。なんか、ね……、触れたいなとか、ずっと一緒にいたいなって、思っちゃうんだよね……」
「へっ?」
「……っ、もう。そうなるの分かってたから、言いたくなかったのに……」
「だ、だって!」
私の目の前には、ポカンと口を開けて目を大きくしている光莉ちゃんと愛花ちゃん。
……もう、バカ。
ふたりのバカバカバカ。
こうなるのが分かってたから、ふたりには言いたくなかったのに……。
すっごく恥ずかしいじゃん。
“触れたい”とか、“ずっと一緒にいたい”とか。
改めて優くんの顔を思い出すと、自分の顔に熱が集まっていくのが分かった。