Snow Love. ~大好きなキミへ~
空からの贈り物
光莉ちゃんと愛花ちゃんと話していると、急に耳に大きく響いた私の大好きな声。
パッと声のした方に振り向くと、今までにないくらいに真剣な顔をしている優くんと目が合った。
周りを見渡せば、何十人、何百人もの人たちが私たちふたりに注目している。
……恥ずかしい。
どうしよう。
今、私、絶対に真っ赤な顔してるよね……。
大勢の人に注目されるのが苦手な私にとっては、最悪なこの状況。
でも優くんはそんな視線を気にすることもないまま、私に向かって足早に向かってくる。
「……陽乃」
低く掠れた声で私の名前を呼んで、優しく笑った優くん。
その笑顔を見ると、まだ何も知らずふたりで笑いあっていた頃を思い出して、目頭がジワッと熱くなった。