Snow Love. ~大好きなキミへ~
“嘘だよ”って、笑ってよ。
じゃないと私………。
「嘘じゃない。俺は陽乃が好き」
私……バカだから信じちゃうよ。
「俺、告白とかあんましたことないからどうすればいいのか分かんねーけど、でも、これだけは言わせて」
「……う、ん」
「俺は陽乃を、一生をかけて守りたい」
「……っ」
周りの人が、ヒューヒューと私たちをはやしたてる。
もう、何が何だか分からない。
今、私に起きている事実が夢のようで、私の目からは大量の涙が溢れた。
だって……“一生をかけて守りたい”って、まるでプロポーズじゃん……。
優くん、分かってる?
誰に向かってその言葉を言ってるのか。
「陽乃、今までずっと、俺のこと想っててくれてありがとう。よかったら、俺と付き合ってください」
優くんは私の涙を親指で拭うと、私に向かって大きく両手を広げた。