Snow Love. ~大好きなキミへ~


お互いの“好き”を確かめるように、私たちは何度も強く抱きしめあった。


その時、頬に感じた冷たい粒のようなもの。


不思議に思って空を見上げると……。


「わぁ、雪……」


真っ白な雪が、私たちを包むように優しく降り始めていた。


確かあの日も、雪が降ってたよね。


私たちが初めて出会ったあの時も、地面を覆うような真っ白な粉雪がちらついていた。


「陽乃、大好き」

「私も……」

「なんだよ、ちゃんと言えよ」

「……恥ずかしいもん」


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