Snow Love. ~大好きなキミへ~
私は優くんの首に腕をまわすと、グイッと優くんの体を引き寄せた。
そして……。
「優くん、大好きだよ……」
優くんだけに聞こえるように耳元でそう囁いてから、私は優くんの頬に自分の唇をくっつけた。
その瞬間、周りからは大きな歓声が上がって、なんだか恥ずかしくなった私は顔を隠すように俯く。
「……っ」
そしたら、下から覗き込むようにして私に近づいてきた優くんの顔。
一瞬だけ触れた優くんの唇は、幸せなくらい温かかった。