Snow Love. ~大好きなキミへ~
梨乃は頬にたくさんの雫を伝わせ、その小さな体で訴えた。
斜め上の壁に飾られた………もう会うことのできないお母さんの写真を、すがるような目で見つめながら。
「マ、マぁ………っ」
体を大きく震わせながら、ただ泣きじゃくる梨乃。
「会い、たい……っ、よぉ……っ」
「ご、めんね………」
私のせいだ。
全部全部、まだ幼かったあの頃の私のせい。
いまさら、どうしてこんなにも胸が痛むんだろう。
分かってたはずなのに。