Snow Love. ~大好きなキミへ~
………私はどう見えているのかな。
かわいそうな子?汚い子?こんなに寒い冬の日に薄着で外にいる、おかしい子?
もう、よく分かんないや。
たくさんの人の冷たい視線に少しだけ傷つきながらも、私はひたすら自分を責めた。
私に傷つく権利などない。
冬の風にさらされて、私は弱く微笑んだ。
笑わないと、目の奧から込み上がってきたものが、きっと零れてしまうから。
私はグッと歯を食いしばると、なるべく人目につかない小さな公園にやってきた。
もうすっかり塗装の剥げた、赤茶のような色をしているベンチが横に並んでふたつ。
ひとつ小さく息を吐き、手前のベンチに私はストンと腰を下ろした。