Snow Love. ~大好きなキミへ~
「本当、陽乃の笑顔って太陽みたいだよね」
「うんうん、私もそう思う!陽乃はよく笑うし、毎日本当に楽しそうだよね」
「そうだよねー。笑顔が似合う人決定戦とかあったらさ、陽乃が絶対優勝だよ!」
目の前でよく分からない会話が繰り広げられ、教室の空間を飛び交う。
一瞬、私の胸がドキッと鳴った。
それから鼓動がひとつ、またひとつ、早くなっていくのがよく分かった。
「…………陽乃?」
「………っ。あっ……ごめんね!なんかボーッとしてたみたい」
「もうー。陽乃しっかりー」
「あははっ、ごめんごめん!」
光莉ちゃんは私の肩を小さく叩く。