Snow Love. ~大好きなキミへ~


「あ、そうだ。名前聞いてなかったな。
俺の名前は、坂本優妃(さかもとゆうひ)。高校2年な!お前、俺と同じ高校だよな?」

「え?」


思いがけない言葉に、少し驚く。


なんで私と同じ高校だって分かったの?


私、今制服じゃないし………かといって、
この人と学校で会った覚えもない。


そんな私の気持ちが通じたのか、彼はふっと頬をゆるめてから、やんわり笑った。


「お前、俺らのクラスで結構有名だからさ。ちっこくて、小学生みたいな子ってみんな言ってる」


う……また言われちゃった。


“小学生みたい“って。


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