Snow Love. ~大好きなキミへ~


扉を開いた瞬間、私の視界に飛び込んできたのは…………思わず感嘆の声が漏れてしまうほど真っ白に染まった、美しい雪景色。


『わぁ……すごくキレイ…』


宝石を散りばめたように光るひとつひとつの雪の結晶がとてもキレイで、夢の詰まった宝箱みたい。


私の気持ちは一気に上昇し、自然と笑みがこぼれた。


一歩一歩踏みしめるたびにサクサクと音が鳴って、後ろを振り返ってみると私の長靴の跡がくっきりと浮かびあがる。


『あ、そうだ!みんなの雪だるま作ろう』


そう思った私はその場にしゃがみこんで、大量の雪に手をかけた。



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