Snow Love. ~大好きなキミへ~
「ふぁー………眠たかった……」
体育館から教室へとつながる廊下。
始業式がやっと終わって、私はあくびをしながらのんびりと廊下を渡っている真っ最中。
「いやいや、陽乃は眠たかったじゃなくて、もう寝てたでしょ」
「あはっ、バレてた?」
のんきに笑う私の両側には、光莉ちゃんと愛花ちゃん。
光莉ちゃんが私に対して冷静な突っ込みをいれてきたから、私は苦笑い。
「光莉だけじゃなくて、私も気づいてたよ。だって陽乃、いっつも式典の時寝てるじゃん」
あ、愛花ちゃんまで………。