Snow Love. ~大好きなキミへ~
胸の痛み
「私……本当に最低だよね」
全てを優くんに話し終えた私の頬には、
たくさんの涙。
過去を誰かに話すことによって、また意識することになる私の罪。
締めつけられるように痛む私の胸は、もう限界を告げているようだった。
「梨乃がね、お母さんのことを話すたびにいつも思うんだ」
優くんは無表情のまま、私をただまっすぐに見つめた。
私はその瞳に押されるように言葉を紡ぐ。
「私は梨乃のそばにいたらダメなんだって。梨乃だってきっと、心の中では私を恨んでる。お母さんを奪った私のことを軽蔑してるんだよ」
きっと、そう。