Snow Love. ~大好きなキミへ~
”妹に必要とされてる“
誰かに言ってもらいたかった一言。
「ゆ、うくん……」
「俺がお前を、守るから」
鼻と鼻とがもう少しで触れあいそうなくらいの至近距離で、ジッと見つめあうふたり。
優くんの瞳はとても熱っぽくて、真剣そのものだった。
まるで、私のことが好きなんじゃないかと錯覚してしまうくらいに、強く優しい何かに溢れていた。
「陽乃……」
私の腰が、グッと優くんの方へ引き寄せられる。
ドキッと心臓が跳ねたかと思ったら、次の瞬間、私の頭は優くんの胸の中にあった。