Snow Love. ~大好きなキミへ~


大きい優くんのブレザーは、小さい私にとってはすごくぶかぶかで。


袖だってたくさん余っちゃってるし、丈だってすごく長くて、私のスカートが優くんのブレザーで隠れちゃってる。


「じゃーもういいもん…」


なんだか恥ずかしくて、悔しくて。


頬をぷくっと膨らませると、私は優くんのブレザーに手をかけた。


「ちょ、脱がなくていいから!着てて」

「だって優くんがバカにしてくるんだもん」

「それは俺が悪かったよ、ごめん。でも陽乃が風邪引いちゃうから、ブレザーは着てて!」


必死に私の腕を掴み、ブレザーを脱ごうとしている私を阻止する優くん。




< 83 / 353 >

この作品をシェア

pagetop