Snow Love. ~大好きなキミへ~
大きい優くんのブレザーは、小さい私にとってはすごくぶかぶかで。
袖だってたくさん余っちゃってるし、丈だってすごく長くて、私のスカートが優くんのブレザーで隠れちゃってる。
「じゃーもういいもん…」
なんだか恥ずかしくて、悔しくて。
頬をぷくっと膨らませると、私は優くんのブレザーに手をかけた。
「ちょ、脱がなくていいから!着てて」
「だって優くんがバカにしてくるんだもん」
「それは俺が悪かったよ、ごめん。でも陽乃が風邪引いちゃうから、ブレザーは着てて!」
必死に私の腕を掴み、ブレザーを脱ごうとしている私を阻止する優くん。