Snow Love. ~大好きなキミへ~


なんだか子供みたいで、気付けば…─。


「あはは…っ!」


私は、笑っていた。


自分でもびっくりするくらいに、自然に。


もう、一生心から笑うことはできないだろうと思っていたのに。


”笑う“という当たり前な動作が、とても懐かしく思えた。





───ねぇ、優くん。


笑うことを忘れていた私を、いつもキミはたくさんの優しさで救ってくれたね。


キミの優しさに触れていたあの瞬間は、
私の中で確かに輝いていた。


でも……もうさよならしなきゃね。


私は一人で、大丈夫だよ。


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