Snow Love. ~大好きなキミへ~
………ここまで疑われると、もう隠し通すのは無理みたいだ。
私は素直に口を開いた。
「あのね……昨日のお昼に、公園で男の子と会ってね、その男の子がこの高校の先輩だったの」
「え!?そうなの!?」
「う、うん。…それでね、なんか、ね…」
「うんうん」
「え、っと……ね……」
………そんなにキラキラした瞳を向けられると、ちょっと恥ずかしいんだけど。
ふたりとも、私が男の子の話しをするのがよっぽど珍しいのか、すごく興味津々に聞いてくれてる。
私は少し緊張しながら、言葉を押し出した。
「優くんと一緒にいるとね、すごくドキドキするんだ……。なんか……恥ずかしいんだけど、嬉しいの。自分が、自分じゃないみたい……」
……ほら、今も。
優くんのことを少し思い出しただけで、
すぐに熱くなっちゃう私の体。
あの少年のような笑顔と、全てを包み込んでくれる温もりが、私から全然離れてくれないの。