【完】君ノート
〔純愛とか、幸福の訪れ・再来って意味があるの〕
ノートを通して、俺と花音は会話をしていた。
「へぇー。まぁ確かに、すずらんって、白くて純粋で幸せそうななイメージかも」
なんていうか、花音に似てる。
ふわふわ、白く純粋でキレイで。
〔でもね。毒があるんだよ!〕
びっくりでしょ!?
とでも言うように花音は教えてくれた。
「まじで!?それは知らなかった!」
〔それにね。すずらんには別名があるの!
君影草って言うんだよ!〕
「キミカゲソウ…?」
読み方を聞き返すと、花音はコクッと小さく頷いて見せた。