【完】君ノート
私はやっぱり、優くんの背中しか見つめられない。
後ろ姿を…ただ見つめるだけ。
そう。
太陽を見つめる、ひまわりのように。
…優くん。
心の中であなたの名前を呼んでみた。
すると、まるで心の声が届いたかのように優くんはゆっくりと振り返る。
「またなっ!」
そう言って、太陽のように温かい笑みを見せた。
神様。
太陽は、ひまわりが見つめていることに気づいてるのかな。
太陽は全てを見守るから、なかなか1つの花を見つけれないかもしれない。
でも…。
太陽は、一輪のひまわりも見落とさない。
ちゃんと気づいてくれたよ。
私の心の声に。