【完】君ノート
『花音は、俺のこと好き?』
そう聞かれたとき、迷いなんてなかった。
私は君が、大好き。
もちろん、沢田くんや、さくら先輩も好き。
私と、普通に話してくれる人。
でも、優くんは違う。
特別なの。
他の人とは違う、好き。
ずっと。
ずっと。
好きよりも、もっと……。
大好き。
だから、優くんの言葉にうなずけなかった。
好きだけじゃ、足りない。
ノートで伝えたい。
君が〝大好き〟って。
大好きの気持ちをくれた、君に。