【完】君ノート
Episode12*° 体育祭
今日は体育祭。
もう競技が始まっていて、みんな応援したり、ワイワイと騒いでいる。
私も自分の席で、競技を見ていた。
「あ、木崎。
男女混合リレー、アンカー俺だから、バトン頼むな!」
そんな中、沢田くんは私に話しかけてきてくれた。
私はこくんとうなずく。
私が最後から2番目で、沢田くんにバトンを渡すことになってる。
「じゃ、がんばろーぜ!」
沢田くんは、あの日以来…。
私が抱きしめられて、告白された日からも、
気まずいはずなのに普通に接してくれる。
それは、彼の優しさなんだと思う。
あの日、沢田くんは……。