【完】君ノート
Episode14*° 声になる
午後の部の前に、クラスみんなでお弁当を食べている教室へ向かった。
「あっ!花音ちゃん!こっちー!!」
手招きされて、私はそこへ向かう。
そして、みんなの輪の中に入って座った。
「ずいぶん遅かったな?」
隣になった沢田くんが、そう言ってきた。
……そうだ。
私、まずは沢田くんに気持ちを伝えないと。
私は、優くんが大好きって。
話があるって、言わないと。