【完】君ノート
みんながお弁当を食べ終えて、ゆっくりとしていると…。
「ただいまより、午後の部が始まります。
選手の生徒は入場門にお集まりください」
午後の部の放送がなった。
「あー!じゃあ、応援戻るか!!」
「午後の競技出る奴、頑張れよ!」
みんながぞろぞろと教室を出て行く。
そんな中、私は立ち止まって沢田くんの後ろ姿を見つめていた。
どうしよう。
なんて言えば……。
「あれ?木崎、行かねーの?」
くるっと振り返った沢田くんが、私にそう聞いていた。
行こう。
私はまだ、伝えてない想いがあるから。
真っ直ぐに、沢田くんと歩き出した。