【完】君ノート
Episode16*° 過去
体育祭から数日……。
俺は放課後になると、いつものようにあの空き教室へ向かう。
俺は花音に、想いを伝えたことを
まずは涼太に。
そして、佐倉に伝えた。
ふたりとも笑って、良かったって言ってくれた。
背中を押してくれた、そんなふたりに助けられて、
俺は今の幸せをかみしめるように、
目の前の古びたドアを開けた。