【完】君ノート
「えっ?何があるの?」
女の子は不思議そうに聞く。
「優先輩と会うんだよな!」
……わわっ!!
みんなにバレちゃったよ。
「そうなの!?
優って、三浦先輩だよね!!」
優くんは、後輩に知られてるくらい有名なんだ。
私、そんな人と……。
一緒にいられるんだ。
外から、おだやかな風が吹いた。
少しだけ頬をくすぐるその風は、肌寒いけど心地いい。
ふと、窓の外に目をやる。
……あっ。
「優くん!!」
外から見下ろして、花壇のところを見ると
優くんがいた。