【完】君ノート
キョトンとした顔で俺を見てくる花音は、俺の言葉に驚いてるのかな。
そして、ノートになにかを書き始めた。
〔じゃあ、優くん〕
優くん。か…。
「ん。よろしい!」
なんて、ふざけて言ってみた。
すると、あははっとでも聞こえてきそうなくらい、屈託ない笑顔を俺に見せてくれたんだ。
接してみて思ったけど、
花音ってすごく表情豊かな子だと思う。
本当はもっと楽しい話とかしたいだけなんじゃないかな。
大人しそうなイメージあるけど、本当は他の女の子と変わらない、普通の子なんじゃないかな。
まだよく分からないことだらけ。
だから、俺は花音と話がしたい。