【完】君ノート
「えっ……。今、なんて……?」
俺は信じられずに、沢田の目を見つめて聞いていた。
隣にいた涼太も、
近くの席にいた佐倉も、目を見開いて話を聞いていた。
「もう1週間経つけど、やっぱりそのことがショックで、学校に来てないらしいです。
あまり詳しくは知りませんが…」
そう。
花音と未来予想図を描いたあの日から、もう1週間が経つ。
おばあさんが……亡くなった?
花音を育ててきた、おばあさんが?
夏休み、俺に優しく笑いかけてくれた、おばあさんが?
嘘……だろ?