【完】君ノート
でもな?
こんなに普通な女の子だって知ってたら、
もっと前から君のこと知ってればなって思ったよ。
そしたら、もっとたくさん、花音のピアノが聴けたし、花音といろんな話ができてたんだろ?
なんかもったいない気もする。
「ねっ!花音、ピアノ聴かせてよ!
花音のピアノが聴きたい」
だから、今からでも。
俺にその素敵な音を、聴かせてほしい。
音楽の授業なんて、興味なくて寝てることの方が多いけど…
花音の音は違うんだ。
ずっと聴いていたくなる。
こんな風に思うなんて、変だよな?