【完】君ノート
「……君は……?」
「あの、突然すいません!!三浦 優って言います!
花音は……。大丈夫なんですか!?」
「君が……優くんか。
よく花音から、電話で話を聞くよ……」
電話……?
てことは、この人が…花音のお父さん。
「花音は、今…………。
まぁ、とりあえずあがってくれるかな。
おばあさんと会ってやってくれないか?」
俺はコクッと強くうなずいた。
そして、花音のお父さんに畳の部屋に促される。
「…………」
その部屋には、布団の中で目を閉じて眠っているおばあさんがいた。
「キレイだろ……?
死んでるなんて……思えないよな……」
お父さんは、悔しそうに顔を歪めた。
「…………っ」