【完】君ノート
「優は、これから仕事?」
「うん、まぁな」
「すげーよな。優も。
自分の言葉で、人を助けたいって夢、ほんとに叶えたし!」
俺の声で、俺の言葉で、俺の想いを伝えて。
たくさんの人を助けたい。
今、心を閉ざしている人に、手を差し伸べたい。
そういう願いから、夢をみつけた。
今日は、
この町の幼稚園に通ってる子供が、友達も作ろうとしないで、ひとりでいる。
という相談をうけ、
その子とある公園で話をする予定。
「んじゃ、そろそろ行ってくるわ」
「おぅ!!」
俺はそう言って、涼太と話していた店を出た。
涼太とは、今でも仲がいい。
卒業して、涼太は涼太の夢を叶えるために、住んでいた町を出た。
俺は仕事でたまたま、涼太のいるこの町にくることになって、
久々に涼太と会って話をしていた。