【完】君ノート




そして…




────パシャッ。





その水は、ただ花壇のそばを歩いていた女の子にかかってしまった。





「あっ……」




やば…。


どうしよう。






「…ほ、ホース持ってる優が水かけたんだろ!お前が謝れよ!」





沈黙を壊すように、涼太が俺にそんなことを言ってきた。





「はっ!?お前が俺の腕掴むから悪りぃんだろ!!」




俺は謝ることよりも先に、涼太に文句を言い返してしまった。




< 5 / 433 >

この作品をシェア

pagetop